双子育児から保育士資格取得、そして復職へ:私の挑戦と学び

こんにちは。双子の母であり、保育士として働く私からのメッセージです。双子を育てながら保育士資格を取得し、復職を果たした経験を通じて、同じような状況にある方々にエールを送りたいと思います。

双子との出会いと初めての育児

双子の妊娠が分かった時、喜びと同時に大きな不安が押し寄せてきたことを今でも鮮明に覚えています。「二人同時に育てられるだろうか」「自分の時間は持てるのだろうか」など、様々な心配が頭をよぎりました。

出産後、予想通り育児は大変でした。睡眠不足、体力の消耗、そして精神的なストレスと闘う日々。しかし、家族や友人のサポート、そして双子育児の先輩ママたちのアドバイスのおかげで、少しずつですが日常のリズムを作ることができました。

双子育児の工夫

双子育児を乗り越えるために、いくつかの工夫を実践しました:

  1. スケジュール管理:授乳や睡眠のタイミングを可能な限り揃えることで、自分の休息時間を確保しました。
  2. 効率的な準備:おむつや衣類の交換を一度に行うなど、効率的な育児を心がけました。
  3. 支援ネットワークの構築:家族や友人、地域の支援サービスを積極的に活用しました。
  4. セルフケアの重視:短時間でも自分の時間を作り、心身のリフレッシュを図りました。

これらの工夫は、後の資格取得や復職の際にも大いに役立ちました。

保育士への夢

子どもたちが1歳を過ぎた頃、将来のことを考え始めました。以前から興味のあった保育士の仕事が頭に浮かびました。自分の経験を活かし、他の親子を支援できる仕事に就きたいと強く思うようになりました。

しかし、現実は厳しく、「双子を育てながら資格を取るなんて無理だ」と周囲に言われることもありました。それでも、諦めきれない思いがありました。

保育士を目指した理由

保育士を目指した理由は主に以下の3点です。

  1. 子育ての経験を活かしたい:双子育児で得た知識や経験を、他の親子の支援に活かしたいと考えました。
  2. 子どもの成長に関わりたい:子どもたちの成長を間近で見守り、サポートする仕事に魅力を感じました。
  3. ワークライフバランスの実現:保育士の仕事は、子育てとの両立がしやすいと考えました。

挑戦の始まり

まず、通信教育で保育士資格を取得する方法を調べました。子どもたちの昼寝時間や夜間を利用して勉強できる通信教育は、私にとって最適な選択でした。

勉強を始めてみると、想像以上に大変でした。睡眠時間を削り、家事の合間を縫って教材に向かう日々。しかし、少しずつ知識が増えていくことに喜びを感じ、それが大きなモチベーションとなりました。

効果的な学習方法

限られた時間で効率的に学習するために、以下の方法を実践しました。

  1. 時間の細切れ活用:子どもの昼寝時間や家事の合間など、短い時間を有効活用しました。
  2. 音声教材の活用:家事をしながら音声教材を聴くなど、マルチタスクを心がけました。
  3. 学習計画の立案:週単位、月単位で学習計画を立て、進捗を管理しました。
  4. 復習の重視:新しい内容を学ぶ前に、必ず前回の復習を行いました。

これらの方法により、限られた時間の中で効果的に学習を進めることができました。

困難との闘い

途中、何度も挫折しそうになりました。子どもたちの体調不良や予期せぬ出来事で勉強時間が取れないこともありました。また、家族の理解を得ることも大切でした。夫や両親に協力を求め、時には友人に子どもを預かってもらうこともありました。

一番の困難は、自分との闘いでした。疲れて勉強する気力が湧かない日もありました。そんな時は、「子どもたちのために頑張る」という初心を思い出し、前に進むことができました。

メンタルヘルスケア

長期にわたる挑戦の中で、メンタルヘルスケアは非常に重要でした:

  1. 小さな目標設定:大きな目標を小さな目標に分割し、達成感を得やすくしました。
  2. 仲間との交流:同じ境遇の人たちと交流し、励まし合いました。
  3. ストレス解消法の確立:運動や趣味の時間を設けるなど、ストレス解消の方法を見つけました。
  4. 専門家のサポート:必要に応じて、カウンセリングを受けることも検討しました。

これらの取り組みにより、精神的な安定を保ちながら目標に向かって進むことができました。

資格取得の喜び

苦労の末、ついに保育士資格を取得することができました。試験に合格した時の喜びは言葉では表せません。子どもたちも「ママ、すごい!」と喜んでくれました。この経験を通じて、諦めないことの大切さを身をもって学びました。

資格取得後の変化

資格取得は、私の人生に大きな変化をもたらしました:

  1. 自信の獲得:大きな目標を達成したことで、自己肯定感が高まりました。
  2. 新たな視点:保育の専門知識を得たことで、子育てに対する見方が広がりました。
  3. キャリアの可能性:保育士としての道が開け、将来の選択肢が増えました。
  4. 子どもたちへの影響:努力する姿を見せることで、子どもたちにも良い影響を与えられました。

復職への道

資格を取得した後、次の課題は復職でした。双子を持つ母親が働くことへの不安は大きかったですが、幸いにも理解のある保育園に出会うことができました。

最初は、仕事と育児の両立に苦労しました。しかし、職場の同僚や上司の支援、そして何より子どもたちの成長が私の支えとなりました。

仕事と育児の両立のコツ

復職後、仕事と育児を両立するために以下のことを心がけました:

  1. 時間管理の徹底:仕事と家庭のスケジュールを細かく管理しました。
  2. 職場とのコミュニケーション:状況を上司や同僚と共有し、必要に応じて協力を求めました。
  3. 家族との役割分担:家事や育児の分担を家族と話し合い、協力体制を築きました。
  4. 緊急時の対策:子どもの急な病気など、緊急時の対応策を事前に準備しました。
  5. 自己ケアの継続:仕事と育児に追われる中でも、自分の時間を確保するよう努めました。

これらの取り組みにより、徐々にバランスを取れるようになりました。

最後に

双子の育児をしながら資格を取得し、復職するという経験は、私の人生を大きく変えました。確かに大変なことも多かったですが、それ以上に得るものが大きかったと感じています。

今、保育士として、キャリアコンサルタントとして働きながら、双子の母としての経験を活かし、多くの親子をサポートできることに喜びを感じています。また、自分の子どもたちに「夢に向かって頑張る姿」を見せられたことも、大きな財産だと思っています。

同じような状況にある方々へ。あなたの夢は決して遠くにあるわけではありません。一歩ずつ、着実に前に進んでいけば、必ず道は開けます。辛いときもあるでしょう。でも、諦めないでください。

同じ道を歩む仲間として、心からエールを送っています!